1.雨の日の外出から帰った後は、乾いた布で湿りをとり、風通しを良くして乾かし、異常かなければ空気の乾燥した日に、収納しましょう。
2.絹製品は、湿気をキライます。桐のタンスや防湿性の高い衣裳箱が最適です。
紙の箱は、持ち帰り用や移動用にのみ使いましょう。紙箱での保管は湿気を吸収し、中の着物に影響を及ぼすので注意が必要です。
一枚ずつ、たとう紙か糊分のない白い木綿布で包んで保存しましょう。
3.アイロンがけは絹適温(l20℃位)の目盛りで、必ずあて布を用いましょう。
4.金銀糸や金銀箔加工をした着物のの保管方法
金銀糸・金銀箔加工の箇所に薄紙、または糊気のないさらしの生地をあてて保管してください。
硫黄分を含んだもの(輪ゴム、ウール製品など)に直接触れると金銀糸・金銀箔が変色する恐れがあります。
5.防虫剤を使う場合は2種以上を混用しない。液化してシミの原因となります。
また、金・銀加工のあるものに使用すると変色する恐れがあります。乾燥剤も忘れず入れましょう。
6.年に1~2回は虫干しをしましよう。梅雨時はさけて10~11月頃の晴天続きの日中に、風通しがよく、陽の当らない所に着物を1枚ずつ裏返して掛けます。
1.シミ・汚れは長時間そのままにしておくと空気中の酸素により、化学変化をおこし、酸化して非常に取れにくいシミになります。
シミ・汚れがついた時は、すぐに処理をすればほとんどの汚れを落とすことができます。
きものを着用した後は、シミや汚れがついていないか必ず点検をして、着用後のお手入れをしてから、タンスにしまうように心掛けましょう。
2.シミ・汚れがついてしまったら
もしもジュースやコーヒーなどのシミ・汚れがついてしまった場合、ティッシュペーパーか乾いた布で軽く汚れを吸取ります。
この時、絶対こすらないようにします。
絹は摩擦に弱く生地を傷めることになります。スレを生じると直らなくなるので注意が必要です。
後は呉服店や専門店に相談、シミ落しのプロに任せましょう。
3.シミ落しを頼むとき
どの場所か・何のシミか・いつ付いたかをはっきりと伝えるようにします。
そのまま放っておくと、化学変化をおこし直らなくなります。できるだけ早く相談するようにしましょう。
☆ポイント
着物にはシルク保護のテフロン(R)加工や、袋帯にはメモリヤンコートなどを施しておくと、お手入れがとても楽になります。
汚れを見つけたら、できるだけ早めにご相談ください。
詳しくはお問い合わせください。